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気がつくと、病院。
ユンギさんが、手を握ってくれている。
あ……そうか、あの時、自転車にぶつかったんだった。
YG「大丈夫か?」
優しい顔で話しかけてくれる。
A「いつの間に、病院に?
記憶がなくて、こわーい笑」
YG「そうだな、驚いたよな。
自転車と衝突して。 倒れて……脳震とう、おこしたみたいだ」
穏やかな口調で話しかけてくれるユンギさん。
心配かけたよね。
誰かが連絡してくれたのかな?
A「驚かせちゃったね、ごめんね、オッパ
それから……赤ちゃんも驚いたよね、ごめんね」
お腹に手をあてて、はなしかける
すると、ユンギさんが、ぎゅっと手を握って言う
YG「そこに、もういないんだ
オレたちのお腹の子は……天国に行った」
え、もういない?
天国?
ユンギさんは、嘘を言ってるようではない
少し哀しみを含んだ目をしながらも、
優しい顔をして頭を撫でてくれる
YG「あんなに、喜んでたのにな…
ごめんな、母親にしてやられねぇで」
A「ご、ごめん……なさい……ごめんなさい……
オッパも、赤ちゃんも……
私の不注意で、守ってあげられなかった
オッパ……オッパこそ、パパにしてあげられなかった
ごめんなさい……」
泣きじゃくる私を、しっかり優しく抱きしめてくれるユンギさん。
YG「オレは……少しの間でも、ちゃんと、父親だったぞ。
ちゃんと幸せだったよ、ありがとう、A
また、いつか、戻ってきてくれるかもしれない
だけどさ、
順番とかは、つけちゃいけねぇけど、オレはお前の方が大事だから。
お前の回復が、一番だから……ゆっくり休もう」
ユンギさんも泣いていた
ユンギさんが、お医者さんから聞いた話によると、
健診の時にも言われたが、
元々、私のお腹の赤ちゃんは、少し弱かったようで、今回の事がなかったとしても、ダメだったかもしれないと。
元気な子は、お母さんが激しい運動をしようが、事故にあおうが、お母さんのお腹でしっかり育つと。
だから、今回の事故も、自分のせいではない、
自分を責めてはいけないと言われた
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作者名:みんと | 作成日時:2022年7月30日 12時