28 JK ページ28
2人から、ユンギ部長とAさんの事を聞いた
出世の為に、Aさんを捨てた?
とんでもない
その時のAさんの悲しみを想像しただけで、胸が痛くなる
オレがそばにいたら…
オレだったらって…
「ま、ユンギさんが帰ってきたし、お前の入る隙はないよ」
随分とストレートに言ってくれるじゃん、ジミンヒョン
「そうだな
2人とも嫌いで別れた訳じゃないし、直ぐにヨリを戻すと思うな」
「でも、Aさんは、傷ついたんじゃ?」
「傷ついたよ、でもさ、またあの男らしいヒョンが真剣に向き合うなら、そりゃ許すだろ
アイツ、まだヒョンを忘れられてないしさ」
ジミンヒョンの言葉よりも
このホソクヒョンの言葉の方がずっしりと胸に刺さる
恋愛話になると、急に暗い表情になるAさんに
過去に嫌な恋愛経験があるのかなとか
忘れられないような人がいるんだろうとは思ってはいたけど……
そして、その相手があんなにもいい男なんて
勝ちっこないじゃん
‘’失恋‘’
そんな言葉が頭にうかぶ
「お前、飲み過ぎだよ!さ、そろそろ帰るよ!」
目の前の大量の緑の空瓶
酒が強いのもよくない…
飲んで忘れたいのに、頭の中には
はっきりとAさんとユンギ部長
「ヒョン、オレ、だいぶと…
いや、めっちゃAさんが好きです
愛してます」
「オレたちに、そんな告白してくれてもさ……」
「ジョングガ!お前、女のタイプはいいね!
でも、恋愛はお互い好き同士でないとツラいよな」
「オレたちはお前の幸せを願うよ」
「だから、オレがいい女紹介してやるって」
「ヤダ!Aさんじゃなきゃ、イヤです!!」
なんだがんだ、なだめられて店の外に出ると、大雨
「オレの涙だよーー!くそぉーーー!」
風邪ひくから待て、とか騒ぐヒョンたちに
濡れたい気分だーー!って
ドラマのようなセリフを叫んで、1人濡れながら帰った
案の定、朝方、ゾクゾクして苦しいなって気づくと
熱が出てた
ダメじゃん
社会人としても、失格じゃん
何もかも、あの部長には、かないっこないや
欠席の連絡だけ入れて意識を手放した
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作者名:みんと | 作成日時:2024年3月23日 8時