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『...。』
誰もいなくなった校閲部内で1人、ツキは淡々とホン タサンの校閲を進めていた。
『...。』
JN「...ツキさん?もしかして、まだ居たの!?」
集中していたツキが顔を上げると心配した様子のソクジンが隣に座ってきた。
『校閲のルールも知らないし、文字もほぼ読まないので人一倍時間がかかっております。』
JN「あー...仕事のペースは人それぞれだからね。気にしなくていいんだよ。」
『...。』
JN「でも疲れるとミスをするから頑張りすぎは逆効果。気楽に行こうね。」
ソクジンは眠たそうなツキの頭を優しく撫でながらそう言った。
『...1日も早く、認めてもらいたいんです。大作家先生の校閲を完璧にやったら絶対認めてもらえてファッション誌の編集部に異動できますよね!?』
急に声を荒げたツキにソクジンは驚きながらツキの肩に手を添え、こう言った。
JN「未来への扉は、もう開きかけてるよ!ぱか!ぱか!」
『っしゃ、おらぁ!...ところで部長は何しに来たんですか?酒くっさいですけど。』
JN「ツキさんまでユンギみたいな対応...ヒョン泣いちゃうよ...。」
『うるさいです。』
JN「...はぁ、下の子の教育は大変だね。僕は忘れ物を取りに来ただけだよ。それじゃあ、あまり根詰めないように。」
ソクジンはそう言い、部屋を出ようとしたが何かを思い出したようにツキを振り返り、こう言った。
JN「...ツキさん。」
『...。』
JN「校閲のルールはあくまでルールだからあまりチマチマせず、ツキさんなりの校閲を思いっきりやってね。」
『...はい。』
JN「それじゃあお先に、では。」
『お疲れ様でした。』
ソクジンはそう言うと落ち着いた足取りで校閲部を去って行った。
『...ん?あれ、忘れ物を取りに来たんじゃ...?』
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kaguya(プロフ) - nanaさん» 少し参考にさせていただいてます! (4月3日 17時) (レス) id: 680b1279bc (このIDを非表示/違反報告)
nana - あれ…主人公が石原さとみに見えてくるなぁ🤔 (3月25日 22時) (レス) @page26 id: 93fd17df6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaguya | 作成日時:2024年3月15日 20時