Pseudoromance#12 (ページ8)

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「はっきり言いなよ。Vヒョンとの子だから、ってことだろ」

『っは？……待ってよ、！何言ってるの？、』

「俺との子なら真っ先に教えられるし病院も隠さない。あんな事があったんだむしろ責めればいいのに。(人1)は俺を自由にさせようとしてる。…それが立派な理由になり得るよね」

発覚して約三週間の間、(人1)は悪阻に苦しみながら。俺じゃない、テヒョンの体に寄りかかっていたんだろ？テヒョンもテヒョンで、別の女性を匂わしながら(人1)の未来まで奪ってさ。そこまでしておいて責任なんて何も感じてないんだろうから、

本当に憎らしいほど腹正しい。

『……現在の週数と生理周期を逆算してみれば、簡単に誰との子供か分かるんだよ』

「……」

『そもそも私は、疑いもしなかったけどね。＿＿酷いよ。社長も、グゥも、…信じて欲しい人は皆、私の言う事も聞いてくれずに疑ってる』

『ねぇ、信じてくれたことあった？……私の事』

「……っ」

涙溢れる彼女の前で言葉をなくした。この間まで信頼を失い、愛想を尽かされ。意味もない条件に必死になり。つなぎ止めようと努力して、ようやく状況はいい方向へと展開していた矢先、

俺は一生消えない傷を(人1)に負わせた。

(人1)に一言「おめでとう、」でも言えたらよかったのに。泣き続ける彼女の瞳に俺は映らない。

『……グゥに迷惑かけない。子供は1人で育てるから。』

「？！」

『最初から、そのつもりだった。だから言わないでおこうと思ってたの。……』

「なんだそれ……っ！俺は父親『自分の子供じゃないと疑ってたのは誰？』

『祝福できない人の元で育てられても、この子は幸せになれない。』

涙を抑え母親として(人1)は覚悟のある瞳で。遠回しに二度と会わないと伝えてきた。

俺は何故学ばないんだろう。もう二度と味わないと決めていた後悔に、また苦しんでいる。

テヒョンとの子なんだ、と揺るがない自分とそれでもいいから傍に居たいと願う自分、本当は自分との子供なんじゃないかと信じたい自分。

どの俺も必ず存在しているのに。どの選択を信じても、結局。

隣に(人1)は居ない。＿＿＿＿__

(人1)は俺との子供を身篭っていると知って嬉しかった？

俺は一瞬ね、頭が真っ白になって涙が出そうだったんだよ。それが嬉しいのか悲しいのか分からないけど確かに心は温かかった。それは間違いないんだ。