Pseudoromance#12 (ページ36)

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「……ははっ！ジョングクは家族同然だと思っている。子供の責任は親の責任でもあるように、彼の未来を正してあげるのは当たり前のことだ」

あの記事は、まだ信じ難いがティアラが流したもの。社長や社員皆はお金の為に行ったことだと疑わないが、高額取引にも応じない記者だ、そこに込められた執念は他人にしろ、奥が深い気がする。

しかも、直接私は見ていないけれど私達の赤裸々なプライベートが明かされているだけじゃない、そこにはまるで詐欺師のようにジョングクが讃えられているらしい。

私が余計な事を話したばかりに。ここまでの＿＿＿＿人を消すことのできる文面が出来上がったんだ。

「……家族同然、？＿＿＿＿綺麗事を並べるのはいい加減にしなさいよ。」

「……なんだと」

「家族同然であると言うのなら。何故彼の意志を真っ先に汲んであげなかったのですか？私は、彼、(人1)から直接、親としての責任を果たしたいと聞きました。勿論、私もすぐには同意できない点はありましたが彼らが望んだ未来を後押ししたい、それに尽きました。どのような結果になろうと2人を引き離すなんてこと考えもしませんでしたよ」

「……」

「先程からどれほど貴方がおかしなことを言っているのか、分かってます？貴方は家族どころかジョングクさんを商品としか見ていないんです。」

｢……あのね、僕はきちんとジョングクの意志を尊重した上で従ったまでですよ。そうだよな、ジョングク。結婚する気は無いと、はっきり本人が言っていました｣

｢そう仕向けたのではないです？仰ってたように彼は繊細です。貴方への忠誠心を逆手にとって言いくるめることは安易でしょ？どのようなデタラメで(人1)をダシに使ったのかは分かりませんが。あの記事も、因果応報ではありませんか？｣

「あれが全て真実だと言いたいようだが、(人1)さんの行動に誠実さがなかった故に起きた悲劇だとは思いませんか？キムテヒョンとの交際もうやむやにしたまま、妊娠したからジョングクに幸せにしてもらうだ？虫のいい話すぎます。＿＿＿＿どこまでも奪ってくるこの女こそ、悪魔だ」

「は？！気に食わないからといって、私の家族を侮辱するのなら許しませんよ。＿＿＿＿ねぇジョングクさん、貴方の本心を聞きたい。誰の為でもない本当の自分の気持ち、教えて」