Pseudoromance#12 (ページ21)

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本気なの？＿＿＿＿

何故そこまでリミッターが狂ってしまったのか。熱いキスに答えないように、何度も拒んで。徐々に彼の行為は雑に、そして苛立ちを見せ始めた。

｢……、妊娠してても大丈夫だって。｣

『そうじゃないでしょ……っ！』

｢何が？｣

『……、誠意だよ。我慢するのが愛だって、グゥが言ってた』

乱暴に誤魔化すかのような、その表情。＿＿＿＿私には分かった。会社への報告は、望まない結末になったんだろうって。

その勢いで飲んだくれては、ここまでとち狂った。そうとなれば仕方ない、と思えたのは昔の私。

今は、このような狂い方を選ぶ彼の本能を許せない。自分で溜め込まず話してくれればいいんだ、

自分の中だけで答えを出さないで

私は貴方と家族になる上で、そんなことを望んではいけないの？

｢……ははっびっくりだよ。お前の口から誠意だなんてさ。｣

『え、』

｢俺を弄んでいた(人1)が誠意を見せるべきじゃない？俺はこれが最後だと思って、忌々しいその体をめちゃくちゃにしてやろうと思ってるのに邪魔するなよ｣

『ねぇ最後って、……どういうこと？』

｢白々しいな。俺がこんなにボロボロになって帰ってきたのに、まだ分からない？(人1)の嘘によって色んな人が迷惑してるんだよ。俺を騙してまで心を縛ってきた、その欲深い本性。世間に晒したくなければ、えっちさせてよ。」

『は？……っちょっ！と、！！』

怖い顔して瞬時に掴まれた腕は。足早にベッドルームへと引きずり込まれた。

私には全く意味がわからない、彼に何を勘違いしてるのか聞こうにも一向に聞く耳を持たず。無駄に強い腕が、拒む事に痛みを増していく。

｢……俺はね、本気で(人1)を愛してた。だからこそ憎くて堪らない。この腕も、この胸も、この足も、首も、手も、顔も、耳も……始めから俺のものじゃなかった……っ｣

耳元で囁きながら全身を撫で回してきて。愛が憎悪に変わったような顔がそっと瞳を覗いてきた。

｢一人の人じゃ満足出来ない(人1)に俺の束縛はキツかっただろうね。＿＿いい加減、俺の人生においても最悪な汚点になりたくないから消えてあげるよ。でもね、簡単には忘れさせない｣

『…っ』

｢……じわじわと(人1)だけじゃない、お腹の子にも届くように。俺の痛みを償わせてやる｣