Pseudoromance#12 (ページ17)

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何故、そこまで＿＿＿＿。と固まる俺に、

｢大事な息子同然のジョングクの彼女だ、心配だろ？｣と呟き、社長は予め探偵を雇い。(人1)の身辺調査を依頼していたと言う。複数の写真を俺に見せてくれた。

そのどれもが俺の知らない(人1)の姿ではあるが。その中の一枚に酷く心が傷んだ。テヒョンとキスする(人1)、＿＿＿＿この一枚だけ(人1)は笑っていたから。

しかも探偵が記載している日時が全て俺と交際している時期だということ、強く社長は訴えてきた。

｢……でも、もしこれが本当ならパパラッチに撮られてもおかしくないですよね？こんなスクープ見た事も聞いた事も「会社が揉み消してるに決まってるだろ」

｢…へ｣

「稼ぎ頭には投資を厭わない。腐った世界だよ。＿＿＿＿そうやって最愛な彼女は周りに祝福されながらも騙し続けてジョングクと我が子を手に入れる。……そんなの黙ってられるのか？」

社長は(人1)と(人1)の会社に真っ向勝負を挑もうと俺に協力を仰いでくるが根負けというか。いまいち乗り気になれない俺。

証拠の数々を目の当たりにしても、俺が(人1)から逃げることは人生の終わりを意味しているように思えて。

そもそも浮気なんて俺が詰めれる立場じゃないし、何を言われても俺の決意を揺らすほどのものじゃない。

とまで強気でいられたのも今だけだった。

「…僕は、結婚を公表したいと｢ジョングク話を聞いていたのか？結婚は承認しません。公表も許しません。子供は認知などせず、彼女本人に責任を押し付けなさい」

社長は呆れたように。でも淡々と俺に世間を敵に回せと言ってきたんだ。

「…はい？」

「言ったろ？遊び歩いていた、そんな最中の妊娠だなんて。誰の子供かなんて分かりはしない。お前一人に責任を押し付けようとしている女側の策略に決まってる。……あっちは女優だぞ？術中にはまってどうするんだ」

「誰がここまで育て上げたと思ってる？お前の誠意を見せてみろ」

ここまで畳み掛けられたら勿論、反論も正論もいえなくなる。俺はどうしたらいいのか、＿＿社会的責任に挟まれては。小さくなった。

俺は10代の頃と何ら変わりない、無様な様だ。

「……今まで誰と交際しようと、とやかく言ってこなかった。ただ結婚となれば話は別だ。本人の意志を背いてまで、会社の規定に従ってもらう。」